こんにちは、ぱんなです。
今回はBehaviorism (行動主義) という心理学の、一番基本的な理論の1つを分かりやすく紹介します。いわゆる「行動心理学」です。
この行動主義)の心理学は、無意識の世界にフォーカスした心理分析)の分野とは違い、目で見て観察することによって人間を理解していこうとする学問です。
その中の「イバン・パブロフ(Ivan Pavlov) 」の「古典的条件付け (Classical Conditioning)」を学んでいきましょう!
◯ 古典的条件付け – Classical Conditioning –
イバン・パブロフ(Ivan Pavlov)によって考えられた、行動心理学の原点に位置する考え方です。
簡単に言うならば、
「人・動物がどんなことがきっかけで学んで、行動しているか」というのが解説されています。
その考え方の4つの要素となっているのが↓です。
・無条件反射 (The Unconditioned Response (UR))
・無条件刺激 (The Unconditioned Stimulus (US))
・条件反射 (The Conditioned Response (CR))
・条件刺激 (The Conditioned Stimulus (CS))
これだけ見てると「難しくて全然わからない」と思うかも知れませんが、内容はすごく簡単なので心配しないでください!
(*Unconditionedは「学んでいない」Conditionedは「学んでいる」と言う意味でこれから先は考えて見てください!)
① 無条件反射 (UR)と・無条件刺激 (US)
簡単に言えば↓です。
・無条件反射とは「学ばなくても出てくる反応」
・無条件刺激とは「学ばなくても、特定の反応を引き出す刺激」
生まれながらにして人間・動物に備わっている習性のため、無条件に出てくるためこのように呼ばれています。
例えば、
人・動物は何かご飯を口の中にいれると、ツバが出て来ます。
この「口の中にあるご飯」が無条件刺激(US)であり「ツバが出る」のが無条件反射(UR)になります!
② 条件反射 (CR)と条件刺激 (CS)
・条件刺激とは「元々は全く関係のない刺激が、無条件刺激と何らかの理由で結びついた後、反応を引き出す刺激」
・条件反射とは「条件刺激によって引き出された反応」
この刺激と行動(反射)は生まれながらに備わっているものではなく、何かをきっかけに学ぶこと(条件を作る)で行動を引き出します。
少し難しいので、例をとって見て見ましょう!
例)
- 食べ物のいい匂いがする(無条件刺激) → お腹がすいてくる (無条件反射)
- 好きな食べ物の匂いがするたびに、必ず笛の音がなっている
- 笛の音がする → お腹がすいてくる
元々は「食べ物の匂い」と「笛の音」は全く関係のない刺激です。
でももし「食べ物の匂い」・「笛の音」がなんども同時になっていたら、徐々に「笛の音=食べ物がくる」と自動的に思うのでしょうか。
その期待によってお腹がすくという現象が起きるのです。
この例では、
・「笛の音」が条件刺激 (CS)
・「好きな食べ物を連想させお腹空く」という反応が条件反射 (CR)
になります!
このように、全く関係のない2つの事柄が学習により結びついた結果「行動」に結びつきます。
◯まとめ
・「古典的条件付け」とは 「人・動物がどのように学んで、行動しているか」という学習をのタイプ
・無条件反射:「学ばなくても出てくる反応」
・無条件刺激:「学ばなくても、特定の反応を引き出す刺激」
・条件刺激:「元々は全く関係のない刺激が、無条件刺激と何らかの理由で結びついた後、反応を引き出す刺激」
・条件反射:「条件刺激によって引き出された反応」
いかがでしたか?
「古典的条件付け (Classical Conditioning)」は学習のタイプの一つです。これだけが全てではなく他にも学習タイプはあります。
心理学の専門の内容だったので、少しややこしいないようではあったかと思います!
↓の記事で古典的条件付けを見つけるきっかけになった有名な実験も紹介しています。理解が深まると思いますので、ぜひチェックして見てください!
ではではっ