こんにちは、ぱんなです。
ドイツ留学を考える上で、
留学生を悩ませる最大の問題は「ビザ」です。
実は日本のパスポートだと90日以内の滞在は、ドイツを含めたヨーロッパのほとんどは、ビザなしで入国することができるので、その期間以内の短期留学の人は特にビザを申請する必要はありません。
しかし90日以上の留学を考えている人は、「学生ビザ」を取得する必要があります。
学生ビザを取得するに当たっては、日本国内から申請することができないので、ドイツ留学を考えている人にとってはかなり気がかりなことだと思います。
ネットで検索すると、ビザを発行してくれる「外国人局(Ausländerbehörde)」との戦いが待っているという記事を浴びるように見ます。
僕も2018年の6月中旬に実際に「大学準備ビザ」というビザを取得してきました。
今回はそんな心配要素を払拭すべく、
・学生ビザ種類
・申請の仕方
・当日の流れ
・外国人局の噂の真実
を紹介したいと思います。
目次
◯ 学生ビザの種類には何があるの?
まずは簡単に学生ビザの種類について紹介します。
まず大きく分けて3種類があります。
・語学学生ビザ
・大学準備ビザ
・学生ビザ
それぞれのビザによって、用意していく書類・ドイツで生活していく上での条件が変わってきます。
自分に合ったビザを申請することが大切なので、それぞれに分けて見てみましょう!
語学学生ビザ
語学学生ビザを申請する人は、語学学校でドイツ語を勉強したい人けど、バイトなどで働く意思がない人がとるビザです。
つまりこのビザを持っていても、
「ドイツ語にも慣れてきたしバイトしたい!」
という願望は叶わないことになります。
当然のことながら、90日以上語学学校で勉強するためのビザなので「語学学校の日程」がビザの期限になることが多いです。
もちろん必ずしも語学学校滞在期間がビザの期限になるというわけではありません。そこは担当になった外国人局の人によりけりですし、申請者がドイツ語で言葉巧みに長期間の申請に成功する人もいます。
ビザ申請に必要な持ち物は↓
・外国人局の予約票 (外国人局予約完了後にメールで送られてくる)
・ビザ申請用紙(住民局・外国人局で入手可能)
・パスポート
・ドイツの住民登証
・ドイツで有効な保険加入証明 (ドイツ語または英語)
・語学学校の滞在証明書(インテンシブコースに最低3ヶ月の登録)
・閉鎖口座の残高証明書(日本の残高証明書もあればさらに可)
・証明写真1枚(幅35mm×縦45mm)
・手数料56€~100€(手続きの内容によって変わるが基本的には56€)
ビザ申請用紙は、住民局か外国人局でもらうことができます。
語学学校によっては用意してくれている学校もあります。
大学準備ビザ
大学準備ビザとは、ドイツ語で大学・大学院で勉強するために語学学校で勉強するためのビザです。
語学学生ビザと違う部分は、最大2年間の準備期間がもらえることと、条件付きでのアルバイトができるという点です。
僕もこのビザを申請し、2年間のビザをもらいました。
ビザ申請の必須条件↓
・大学入学のための条件を満たしている(高校を卒業しており、小学生から12年間の教育経験があること)
・ドイツの住民票があること(ベルリンで申請するならベルリン在住であること)
・面接をパスする(外国人局で申請時に行われます)
ビザ申請に必要な持ち物↓
・外国人局の予約票 (外国人局予約完了後にメールで送られてくる)
・ビザ申請用紙(住民局・外国人局で入手可能)
・パスポート
・ドイツの住民登証
・ドイツで有効な保険加入証明 (ドイツ語または英語)
・語学学校の滞在証明書(インテンシブコースに最低3ヶ月の登録)
・閉鎖口座の残高証明書(日本の残高証明書もあればさらに可)
・高校または大学の卒業証明書・成績証明書
・証明写真1枚(幅35mm×縦45mm)
・手数料56€~100€(手続きの内容によって変わるが基本的には56€)
少し語学学生ビザよりも必要書類が多くなります。
ドイツに入国する前に日本で用意しておくとスムーズにことが進みます!
学生ビザ
学生ビザの中では、もっとも最強なビザです。
ドイツの大学・大学院に入学することが決まっており、大学で勉強するための滞在許可のビザです。
他の2つのビザと違う部分はいうまでもなく、大学・大学院卒業までの年数をしっかりとカバーしてくれるだけではなく、アルバイトも自由にすることができます。
ビザ申請の必須条件↓
・大学・大学院の入学が決まっている
・ドイツの住民票があること(ベルリンで申請するならベルリン在住であること)
・面接をパスする(外国人局で申請時に行われます)
ビザ申請に必要な持ち物↓
・外国人局の予約票 (外国人局予約完了後にメールで送られてくる)
・ビザ申請用紙(住民局・外国人局で入手可能)
・パスポート
・ドイツの住民登証
・ドイツで有効な保険加入証明 (ドイツ語または英語)
・大学の入学許可証
・閉鎖口座の残高証明書(日本の残高証明書もあればさらに可)
・高校または大学の卒業証明書・成績証明書(一応持参すること推奨)
・証明写真1枚(幅35mm×縦45mm)
・手数料56€~100€(手続きの内容によって変わるが基本的に56€)
高校か大学の証明書は一応持っていくことが無難です。
念には念を入れて、しらみつぶしに書類を持参することをおすすめします!
◯ ビザ申請までの流れ
ここからはビザ申請までの流れ、実際に外国人局はどんなところだったのかについて紹介していきます。
住民登録
どのビザ申請にも必ず必要なものの1つが、住民登録です。
住民登録の内容は↓の記事で詳しく紹介しています。
僕はベルリンの住民登録をしましたが、ドイツ国内基本的に流れは同じなのでチェックしてみてください!
閉鎖口座の開設 -Sperrkonto-
2018年の1月からビザ申請の経済証明の規定が変わり、留学生は必ず必要になりました。
最低8640€の残高が閉鎖口座の中にあることが条件です。
2018年以前は両親の日本の口座の残高証明で認可されていたのですが、規定が変わってしまったので、諦めて作りに行きましょう。
閉鎖口座の開設方法は↓の記事で紹介しています!
合わせてチェックしましょう!
外国人局の予約
外国人局の予約は常に満員状態で、思うようにすぐに取れないです。
もし書類などが間に合わなければ、後から時間を変更する手続きやキャンセルすることもできるので、入国後すぐに予約してしまいましょう。
こちらのサイトから予約ができます。
参照:berlin.de
右上の部分で、ドイツ語か英語で言語を選ぶことができます。
ここで選んだ言語でこの先は予約を取ることになるので、自分にとって得意な方を選んでおきましょう!
それができたら、下の「予約ページ」の部分を押して進みましょう。
参照:berlin.de
次に進むと、国籍などを選択するページが出てきます。
ここをそれぞれ選びましょう。
申請するビザの種類が少しややこしい部分なので、解説しますね!
*語学学生ビザ
英:Residence to attend a language course (sect.16 para.5)
独;Aufenthaltserlaubnis zum Besuch eines Sprachkurses (16b Abs.5)
*学生準備ビザ
英:Residence to prepare for study (sect.16 para.1)
独:Aufenthaltserlaubnis zur Studienvorbereitung (16b Abs.1)
*学生ビザ
英:Residence for students from the states outside the EU, the EEA as well as Switzerland (sect.16 para.1)
独;Aufenthaltserlaubnis zum Studium (16 Abs.1)
それぞれを選んでくれれば大丈夫です!
次に下に進みそれぞれの内容を確認したら、次のページに進みましょう。
参照:berlin.de
次のページでは個人情報の記入に入ります。
参照:berlin.de
全て記入ができたら次に進みましょう!
参照:berlin.de
ここで日付と時間帯を選択したら、このページの下に「weiter」というボタンを押して次に進みましょう。
以上がオンラインでの外国人局の予約の取り方です!!
そんなに難しくないですよね!
最初の確認で予約の空席があることは、ほとんどないです。
1日少なくとも「朝・昼・夜の3回」は確認するようにしましょう。
個人的にオススメの時間帯は朝8時前後です。
空席率がかなり高いのでチェックして見てください!
もし外国人局の予約が取れなかったら?
外国人局の予約を取る方がスムーズにことが進みますが、取れないこともあります。
(周りの人で予約が取れなかったという人はまずいません。毎日確認しましょう!)
もし万が一取れなかったとしても、オススメはしませんが最終手段はあります。
それは外国人局の受付窓口で整理券をもらう方法です。
ネット上には外国人局がオープンする前の早朝から並ばないと、整理券がもらえない!なんて記事をよく目にしますがそれは昔の話。
現在では、受付時間内に行けば必ず整理券を受け取ることができます。
【整理券の受付時間】
月曜日・火曜日;7:00 – 14:00
水曜日:予約のみ
木曜日:予約のみ
金曜日:休み
↓が実際の地図です。
最寄駅はU7の「Mierendorffplatz」という駅になります。
予約当日の流れ
予約当日の流れをざっと説明します!
まずは外国人局の場所ですが、U7「Mierendorffplatz」が最寄駅です。
外国人の住所; Keplerstraße 2, 10589 Berlin
地図もすぐ上の項目に出してあるので、詳しくはそこをチェックして見てください!
電車を降りて地下の駅を上に登って出ると、このような場所に出てきます。
ここの横断歩道を渡って↑の赤枠の入り口を探しましょう。
実際に行くと少し分かりにくいですが、↓の入り口があるのでそこから入りましょう。
ここから中に進むと、いよいよ外国人局の入り口が見えます。
赤の枠の入り口で、外国人局スタッフに「予約はあるか?予約はないか?」と聞かれます。予約がある場合はここで「予約表」を見せ、待合室で待つように支持されます。
待合室はちなみにこんな感じです↓
トイレも各フロアにあり、綺麗だったので居心地は悪くなかったです。ただWi-Fiはありませんでした。
もし現地のSIMを持っていなくて、インターネットなどで資料などを確認したいという人は、スクリーンショットなどをしておいた方がいいです。
上の写真のスクリーンに自分の予約番号が出てきたら、指定された部屋に向かってください。
必ずしも同じフロアではないようで、僕の場合は待合室の1つ下の階でした。
また僕は予約時間が「12:00-13:00」だったにも関わらず、11:50に呼ばれたので「30分前」には外国人局の待合室で待機していることをおすすめします!
また思ったよりも時間がないので、事前に申請用紙は記入を終えておきましょう。
*申請用紙の書き方は↓で詳しく紹介!
面接後、もう一度待合室で待つように支持を受け、また同じような手順で呼ばれます。待合室に戻ったら、もうビザができており手渡ししてくれます。
ビザを受け取ったら、代金を支払います。
代金の支払い方は、外国人局の担当者にカードを渡され「Kasseautomat」という機械で支払います。
実際の機会が↓
支払いが終われば無事ビザゲットです!!
◯ 外国人局の噂の真実
外国人局についてネットで調べる限り、「めちゃめちゃ怖い」というイメージがありました。「外国人局との戦い」とまで書いている人もいましたね。
実際のところはどうだったのかについて、ここでお答えします。
外国人局の人は英語を話してくれない?
これに関しては、担当者によって変わってくるようです。
僕の担当者は全部ドイツ語で話しかけてきて、英語は話してくれませんでした。面接も全てドイツ語で行われました。
確かにまだ勉強途中のドイツ語で、ばーーっと話されることに対しては不安でした。
でもここで大切なのは、「ドイツ語を話そうと努力している姿勢を見せる!」ということです。
ドイツ人は自分たちの言語を学んでくれる外国人に対して、心を開きやすいという気がします。実際僕たち日本人も、外国人が一生懸命日本語を話している姿勢を見ると、ほっこりしますよね!
ドイツ人だって、外国人局の人だって人間です。全く同じ!!
そもそもドイツ語学びたいと言って、ドイツ語を話す姿勢を見せなかったら「本当に学びたいのかな?」と思われても仕方ないですよね!
僕もドイツ語は全然下手でしたが、頑張って話す姿勢を見てくれていた気がします。まだ慣れない言語で面接を受けるのは大変なことですが、努力する姿勢を見せましょう!
しかし中には英語でも対応してくれる人もいるみたいなので、そこに関しては運です。
担当者によって必要書類が違う?
これは実際本当です。
僕は2年分の大学準備ビザを取りに行ったのですが、
「保険も2年分の証明が必要」・「残高証明書が正式なものじゃない」
と言われましたが、それが正式なものでなくても大丈夫な友人もいました。
全く違うということはないですが、
証明書の正式なものでOKかどうかは担当者次第なようです。
なのでなるべく正式なものを揃え、欲しいビザの月日をカバーできる保険に入っておくことに越したことはないと思います。
また僕はこの不十分だった必要書類はメールで指定期間内に送るように支持されました。
「メールでいいのか?」と思いましたが、そこもまた個人の裁量のようです。
外国人局の人は怖い?
色々なサイトを見ていて、「外国人局の人は怖い!」というイメージが非常に強かったです。
実際普通です!
特に日本のように親切な訳ではありませんし、少し言い方がきつい所はありますが、それはベルリンでは普通なので、特に特別怖いということはありませんでした。
かなり難航するという噂も多かったですが、
「語学学生ビザ」・「大学準備ビザ」・「夫婦での大学準備ビザ」
を取得したい友人もみんなあっさりと終わったので、
あまり心配してストレスを感じる必要は全く内容に思います!
◯ まとめ
いかがだったでしょうか?
色々な「黒い噂」が多い外国人局ですが、怖がる必要はありません!
きちんとステップを踏み、必要書類さえ揃えていけば何の問題もないのです!
僕の周りでも「思っていたようにビザが取れなかった!」という人は誰もいないので安心してくださいね!
もしどうしてもビザ取得について不安という方は、↓のラングペディアというエージェントをオススメしています。
あくまでも自分で手続きをしていくのですが、不安なことや語学学校などの留学のエキスパートからのサポートを低価格で受けることができますよ!
不安な方はこちらからアクセスして相談してみてくださいね!
ではではっ
コメント
ぱんなさん、こんにちは
今ベルリンに留学中のものです。いつもブログを参考にさせていただいてます。
今日(木曜日)、外国人局に予約なしで突撃したところ、現在木曜日はオンライン予約でのみ受け付けていると言われました。
私は後日行くことにきめましたが、
今後見る人のために、そのことをブログに注記していただけると幸いです。
お忙しい中恐縮ですが、よろしくお願いします。
たかはしさん
コメントいただきありがとうございます。
木曜日はオンライン予約しなくてはいけなくなっていたのですね。教えていただきありがとうございました。訂正させていただきますね!