こんにちは、心理学者の卵ぱんなです。
みなさんよく「日本人は協調性を大切にする民族だ」そんな風に聞きませんか?
文化の違いによって私たちの「価値観」や「考え方」は大きく変わってきます。
自分自身が日本・その他の国にいるからといって、
その国の全ての人がその価値観だというわけではありません。
もし自分の価値観と違う社会で生きていたら、
当然ですが、凄まじいストレスになります。
僕はこれを学んで、海外でちゃんと勉強することを決意しました!
今回のこの記事で、これから将来どう生きていくか考え直すきっかけになればと思います。
その価値観の大きな枠組みとして、「個人主義」と「集団主義」という考え方があります。
みなさんがどちらの考え方なのか分かるように、詳しく解説して行きます!
目次
◯ 個人主義と集団主義
個人主義(Individualism)ってなあに?
個人主義(Individualism)とは、
「自分にフォーカスした価値観を持ち、行動している考え方」です。
個人で独立して自立を大切にしているため、
「これが自分だ!」というのを分かってるので“自分の個性”がよく分かっています。
アメリカなどの西欧文化では「個人主義」の人が多いと言われています。
もちろんアメリカは特に移民が多い国でもあるので、
全国民が同じ価値観を持っているというというわけではありません。
集団主義(Collectivism)ってなあに?
集団主義(Collectivism)とは、
「集団での協調性にフォーカスした価値観を持ち、行動している考え方」です。
個人主義とは対照的に、自立をするよりも「共依存」を大切にしています。
ここでは「共」という部分がポイントです。
ただの「依存」となると一方的な関係になってしまいますが、
「共依存」だとお互いに利益を与え合う関係になります。
日本を含めたアジアの文化は「集団主義」の人が多いと言われています。
確かに日本の学校では「お互いを支え合いましょう!」を軸に、
教育が進められていることからも、よく分かりますね!
◯ 個人主義と集団主義の行動を比べてみよう!
ではそれぞれの価値観にはどのような特徴があるのでしょうか?
6つの特徴をまとめたので、
自分が「個人主義」と「集団主義」のどっちなのか診断してみてください!
人生の課題
個人主義:
「自分の個性のユニークさを見つけて表現する」ために日々の生活を送っています。
人と違う部分を磨いて、「目立ちたい!」と思う人が多いのが特徴です。
集団主義:
「誰かや集団との関係を続け、フィットし、その中での役割を果たす」ために日々の生活を送っています。
目立つことはあまり好まずに、「みんなで頑張ろう精神」が強いようです。
チームワーク力を大切にしているのが、大きな特徴といえます。
人生の中の大切なこと
個人主義:
「自分の成果や成し遂げること、権利や自由、そして自尊心」にフォーカスしています。
他人のためではなく、自分の人生を生きたい!という感覚を強く感じると思います。
*自尊心とは、自分は自分でいい!という自分自身への自信のことです。
集団主義:
「グループの目的や団結感、社会的な責任や関係性、家族のなかでの義務や関係など」
にフォーカスしています。
自分以上に、社会貢献や人との関係性を重視しています。
問題の解決方法
個人主義:
「現実を変える」ことで問題を解決していく価値観があります。
例えば何か問題があった時、
それを解決するために自分が動くことで何とか乗り越えようとする傾向があるようです。
集団主義:
「現実に適応する」ことで問題を解決していく価値観があります。
例えば何か問題があった時に、
解決するよりもその状況に自分を順応させて乗り越えようとする傾向にあるようです。
道徳心
個人主義:
「自分の信じる道徳心」に従っているようです。
アメリカのヒーローの映画などが多いのもこれが関係していると思います。
それぞれのヒーローが自分たちの信じる正義を突き進み、「世界を守る」以上に、
「特定の誰かを守る」ことにフォーカスされている作品が多いですね!
自分の信念を貫く価値観がアメリカ人の共感を多く生んでいるのかなと思います。
集団主義:
「社会や集団の考え方」によって自分の道徳心を作っています。
アメリカのヒーローと違って、
日本のヒーローは「大衆の正義」という感覚が強いと思います。
「世界の平和」が一番フォーカスされた作品が多いな、という印象が個人的にはあります。
人間関係
個人主義:
人間関係を広く浅く、一時的で軽い人間関係を好む傾向があり、
そして人との対立にも抵抗がありません。
そのため個人主義の人は、積極的に海外で仕事・移住にも抵抗がないのが特徴です。
集団主義:
人間関係は狭く深くを大切にしており、長期的な人間関係を好みます。
人との対立は避け、人と協調することに価値を置いています。
つまりなるべく自分の国や環境から離れたくなく、移住などには抵抗があるのが特徴です。
帰属行動
ここでの帰属行動とは、
「心の中のどんなことがモチベーションになって行動に繋がるか」という意味です。
個人主義:
行動は個人の性格や特徴が、行動のモチベーションになっています。
「自分がやりたいからこそ、やる価値があるんだ!」という気持ちが強いみたいですね!
欧米社会だと、
「大学を卒業するタイミング」・「働き始めるタイミング」は人それぞれです。
アメリカではそれが当たり前な部分からも、個人主義の国だと言えます。
集団主義:
社会的な基準やルールが、行動のモチベーションになっています。
「社会的には~が正しいから、こうするべきだ!」という感覚が強いです。
実際に日本の今の社会でも、まだこの傾向はとても強いと思います。
「大学卒業後は、就活するのが当たり前」という考えが今でも根強く残っていることも、
日本が集団主義の考え方が強いのが分かります。
◯ まとめ
「個人主義」と「集団主義」のそれぞれの特徴について紹介しました。
みなさんはどっちの価値観が強かったでしょうか?
日本は集団主義の国だと思いますが、アメリカ文化が日本で人気なことからも、
個人主義の人も増えてきていると思います。
もし自分の国の傾向と、
自分の価値観が違うと生きにくいと感じることが多いかもしれません。
そんな人は将来の人生設計を少し考え直してみることもいいかもしれませんね。
いかがだったでしょうか?
文化の違いで、いろいろな行動の違いがあることがわかってもらえたでしょうか?
僕は「個人主義」の考え方に当てはまってる数が多かったので、
しばらく海外で勉強してきます。笑
この記事が人生について考えるきっかけになれば嬉しいです。
ではではっ
コメント
学校や会社で、他人と自分の間に大きな価値観のズレがあるらしい事には気づいていましたが、目からウロコです。
双方に良い面があるのですね。