こんにちは、ぱんなです。
今回は「古典的条件付け (Classical Conditioning)」の実験の中で使われた、「パブロフの犬の実験」を通して古典的条件付けを紹介します。
古典的条件付けはどのように発見され研究されてきたのでしょうか。そしてこの理論がどのように、今現在応用されているのかに付いても少しみて行きましょう。
◯パブロフの犬の実験の背景
元々古典的条件付けの発見前のパブロフは、食べられるもの・食べられないものが出て来たときの犬のよだれの量を測定することにより、犬の消化に関する研究していました。
最初は学習の仕方について勉強していたわけではなかったです。
その中で次第に、パブロフはアシスタントが部屋に入る度に、実験の犬たちがよだれを垂らしていることに気がつきます。
そこでパブロフは、犬たちはアシスタントたちが着ている白衣に反応しているのではないかと予測し、
「”食べ物が来ること” と “アシスタントの白衣” を結びつけたことによって、”よだれ” が出たのではないか」
と考えました。そこでパブロフの犬の実験が始まります。
◯ パブロフの犬の実験ってどんな実験なの?
実験内容はすごくシンプルです。
古典的条件付けがわからない人は↓で解説しています。
まず何も学習していない犬の行動はどうなるでしょうか?
① 食べ物を犬の前に置く (無条件刺激) → 犬はよだれを出す (無条件反射)
② 犬にベルの音を聞かせる → 犬はよだれを出さない
①と②からわかることは、この時点では「ベルの音」は犬にとって、何の反応も起こさない些細な出来事っていうことです!どの犬も生まれながらにして、このような行動をしますね!
続いて、上の①と②のような反応をした犬たちに「学習」させてみましょう!
③ 食べ物と同時に、ベルの音も鳴らす→ 犬はよだれをだす (無条件刺激)
(この③のプロセスを何度も繰り返す)
④ ベルを鳴らす (条件刺激) → 犬はよだれを出す (条件反射)
③と④からわかることは、犬が何度も食べ物とベルの音を一緒に聞いていたことにより、2つの出来事を結びつけていることが分かります。
ベルの音を聞いただけでよだれ出てくるようになります。
生まれたすぐの犬とは反応が違うことがわかりますね。
つまり、犬は何度も③の状況を何度も経験することによって、「ベルが鳴る → 食事がでてくる」と考えるようになったということです。
その学習せいで、ベルの音を聞いただけでよだれが出て着てしまったわけですね!
ちなみに今回の例の「刺激」と「反射」は下記のようになります。
・食べ物:無条件刺激 (The Unconditioned Stimulus)
・食べ物による唾液:無条件反射 (The Unconditioned Response)
・唾液を促すベル:条件刺激 (The Conditioned Stimulus)
・ベルによる唾液:条件反射 (The Conditioned Response)
この学習は犬などの動物だけではなく、人間でも同じことが言えます!
僕たちも様々な経験をすることによって、「◯◯ = 楽しい・怖い・悲しい」とか感情が結びついてるものありますよね!
それがこの「古典的条件付け」の根本的な意味です!
◯ この発見が一体何に活かされてるの?
この実験の大切なところは、「ベルの音聞いて、犬よだれたらした」っていうところではなく「動物 (人間も含む) がどのように学習するメカニズムがわかった」ことにあります。
この発見によって下記のことが可能になりました。
・人間の行動の改善する方法の理解がすごく深まった
・精神的な病気 (パニック障害、恐怖症など) への治療が進化
今私たちが心の病気などを治療できているのは、パブロフのこの発見のおかげだったと言うわけでした。
◯ まとめ
パブロフの実験により下記のようなことに繋がりました。
・人間を含めた動物は「全く関連性のない2つの刺激が、学習によって結びつき、反応として現れるようになる」
・このパブロフの発見のおかげで、「人間の行動の改善」や「様々な精神病の治療」が進んだ
いかがでしたか?
前回学んだ理解を深めることはできたでしょうか?
僕も古典的条件付けを勉強していた時は、頭が混乱して何が何だかわからなくなったことをよく覚えています。。。
でも実はまとめてみると、案外シンプルですよね!
ではではっ